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2006年5月

2006年5月30日 (火)

井上ひさし氏の言葉から

憲法はときの権力に対して発する命令です

 「憲法は国家権力に対する規制である」なんていうと固い感じがする。なんかもっと分かりやすい表現はないかと思っていたら、井上ひさし氏が次のような表現を使っているのを見つけた。

「憲法は、私たち主権者が、ときの政府、ときの権力に対して発する命令です。・・それで、ときの政府が国民に命令するのが法律です。では、その国民の命令と政府の命令がぶつかった場合にどうするか。つねに憲法のほうが優越する。」(「憲法九条、いまこそ旬」2頁より)

憲法改正論議とは?

 分かりやすい。
 今の憲法改正をめぐる論議は、次のようにかみ砕くことができる。
 政府などは、主権者たる私ら国民に対し、こんなことを言っている(あるいは言ってくる)。
 「私ら(政府も国会も権力だから両方を指す)、アメリカからうるさく言われるので、9条の解釈いろいろ工夫して頑張って来ました。『戦車』を『特車』と言ってみたり、『警察予備隊』と言ってみたり、自衛隊は軍隊ではないとか、憲法9条は自衛権を否定したものではないとか、2枚舌も使いながら、自衛隊が行くところが非戦闘地域だと開き直ったり、冷や汗かきながら頑張って、そりゃぁ大変でした。けど、もう言葉でごまかすのも限界なんです。集団的自衛権を認めてもらわないと、アメリカもうるさいですし。もうちょっと9条の命令をゆるめてもらえないでしょうか。こんどこそ絶対ちゃんと守りますから」と。

 「こんなの許していいんかい」「信じられるんかい」ということなのだ。
 とんでもないことではないだろうか。

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2006年5月29日 (月)

頑張らなくていい

 車を運転していて、ふと思い出したことがある。
 小森さんの講演会で、会場から、「感動した」「力をもらった」「頑張りたい」という趣旨の発言が続いた時の小森さんの言葉である。
 「今の言葉は大変嬉しく受け止めますが、余り頑張らなくていいと私は思うんです。頑張るということは緊張して身体が張ってきますからね。」
 「好きなことだけやればいいと思うんです。好きなことをニコニコしてやっていると、人に元気が伝えられるんですね。私は一切頑張ろうとは思ってはいません。好きなことをニコニコとやりながら、素敵な笑顔の渦を是非作って下さい。」

 不正確だと思うが、概ねこのような内容だったと思う(間違っていたらごめんなさい)。
 時として、頑張るんだと頭にも身体にも力を入れて踏ん張って、「こわ~い」顔になって、議論もとげとげしくなって、何のためにやっている運動なのか分からなくなってしまう。疲れて元気がなくなり、声だけ大きくなり、でも意見が堂々巡り。そういった経験が正直ある。
 ニコニコと何もしないとなると、それはそれでいかんだろうが(「好きなこと」が見つからない場合は、見つかるまでそうしているしかないけど)、目をつりあげて頑張っていては続かないだろうな。
 ちょっと、ホッとして、あぁそうなんだと肩の力が抜けた一瞬だった。

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2006年5月28日 (日)

教育基本法「改正」案の危険

教育の重大さ

 教育は、100年の大計だと思う。
 教育勅語と軍国主義教育によって過去の日本がどのような道をたどったのかを考えれば、ゆるがせにできない重要課題である。

権力による介入があってはならない

 そして、最も重要なのは、教育が国家権力から自由であるという点ではないか。
 人が人として大事にされ、その時々の国家権力によって都合がいいかどうかで評価されてはならない。とすれば、教育への国家権力の介入は、極力避けるべきであるから、当然である。
 ちなみに、国家が国民を教育するなどということは、憲法違反の行為である。国家は、教育を受ける権利を有する国民に対し、その権利を充たすための義務を負うだけである。
 現行の教育基本法は、次のように定めて、この点を明確にしている。

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2006年5月27日 (土)

憲法がつきつける普遍の原則は誰のものか

 憲法は、主権者たる国民が、権力に対してつきつける普遍の原則である。例えば、憲法が保障する基本的人権たる表現の自由は、国家からの自由であり、国家権力が国民の表現の自由を侵してはならないとし、国家権力による検閲を禁止している。思想・良心の自由、学問の自由等々、「これを侵してはならない」「これを保障する」などとされているが、いずれも国家権力に向かって言っている。私も一応法曹のはしくれだから、これは当然のことと考えてきた。

 しかし、この当然のことが、意外と知られていない(理解されていない)ことに最近気がつき始めた。
 水島さんも小森さんも、講演会でそのことに触れておられた。「目からウロコ」と言われたと紹介されていた。実は、私自身も、学習会で、同じような感想に接したことがある。
 そして、水島さんは、護憲団体が掲げる「憲法9条を守る」というスローガンがそもそも間違っている、「憲法9条を守らせる」と言うべきだと提案されていた。

 憲法が国家権力をしばるための規制であるという立憲主義は、憲法を考える時の基本の基本である(トーマス・ジェファーソンの「信頼はいつも専制の親である。自由な政府は、信頼ではなく、猜疑にもとづいて建設せられる」との言葉は、余りにも有名である)。このことが余り理解されていないとすれば、これは、非常にまずいだろうと思う。日本の教育は一体何をしてきたんだろうと思うし、いずれにしても、憲法の存在意義が根本から問われていると感じる。

 この憲法の本質が定着し、この揺るぎなき原則の上に、冷静な議論がなされることこそが今最も求められていることだと思う。国家権力側から、規制を緩めるような内容の改悪案が提案された時、国民は、まず猜疑心をもって、その真意を見抜く必要がある。
 国民が気を緩めれば、その権力を濫用し国民の人権を侵害する本性を持つ国家権力が、その自らに対するしばり=規制を緩める提案をしてきた時、それに対する国民の答えは、「NO」以外に考えられない。

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2006年5月25日 (木)

憲法第9条1項を残すから大丈夫?

 自民党の憲法草案についての説明だと、自衛隊を自衛「軍」にはするが、でも、憲法第9条1項の平和主義を残すから日本が軍事国家に逆戻りする心配はないということらしい。自民党の憲法草案の該当箇所は、次のとおり。本当だろうか。眉唾もんだ。

【自民党憲法草案】

(自衛軍)
 第九条の二 我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全を確保するため、内閣総理大臣を最高指揮権者とする自衛軍を保持する。
 2 自衛軍は、前項の規定による任務を遂行するための活動を行うにつき、法律の定めるところにより、国会の承認その他の統制に服する。
 3 自衛軍は、第一項の規定による任務を遂行するための活動のほか、法律の定めるところにより、国際社会の平和と安全を確保するために国際的に協調して行われる活動及び緊急事態における公の秩序を維持し、又は国民の生命若しくは自由を守るための活動を行うことができる。
 4 前二項に定めるもののほか、自衛軍の組織及び統制に関する事項は、法律で定める。

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2006年5月23日 (火)

アメリカの世界戦略と憲法9条

憲法9条改悪はアメリカの要請

 アメリカが、日本に対して、憲法9条を「改正」して軍隊を保持できるようにしろと要請していることは、既に公知の事実でみんな知っていることだろう。
 しかし、アメリカは、憲法9条がある現在でもその軍隊を日本に展開して日本を軍事基地化しているのに、何故、いまさら、危険な日本の軍備化を求めるのか。

 それに対する回答が、小森さんの講演会で明確に語られていたので、(ごく一部ですが)ご紹介しておきたい。目から鱗のわかりやすい議論である。
 (なお、下記の文は、私のメモを起こしたものなので、間違いがあった場合、全て私の責任である)

 なお、アメリカが何故今日本に憲法9条改悪を迫るのか、これは、極めて大事な点なので、小森さんにばかり頼っておらず、今後自分なりに考えてみたい。

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2006年5月22日 (月)

水島朝穂さん講演会

5月7日水島朝穂さん講演会

 少し前のことになってしまいますが、5月7日、県民会館大ホールで、水島朝穂さん(早稲田大学法学部教授)の講演会に参加しました。私の講演会めぐりは、この日に始まったんです。
 主催は、9条の会・ふくい、お題は「憲法について一人ひとりが考えるとき--憲法改正国民投票有権者として--」でした。

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2006年5月21日 (日)

小森陽一さん講演会

「9条実現」草の根の会主催の小森陽一さん(9条の会事務局長)講演会Komori_2

 本日は、昨日のネルソンさんに続いて、今度は、9条の 会事務局長の小森陽一さんの話が聞けるということで、昨日と同じ場所(県民会館大ホール)に出かけた。

感動の一言

 講演は、感動の一言につきた。

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2006年5月20日 (土)

アレン・ネルソンさん講演会

アレン・ネルソンさんをご存じですか?

 アレン・ネルソンさんという人をご存じですか。
 アメリカ海兵隊員として、ベトナム戦争に従軍し、帰国後の戦争後遺症から立ち直った現在、日米両国で精力的に戦争の現実を訴えるための講演活動を行いつづけている方です。

講演会を聴取

 私は、本日、このアレン・ネルソンさんの講演会を聴取して来ました。主催は、「たんぽぽの会」と「福井弁護士9条の会」。

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