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2006年5月23日 (火)

アメリカの世界戦略と憲法9条

憲法9条改悪はアメリカの要請

 アメリカが、日本に対して、憲法9条を「改正」して軍隊を保持できるようにしろと要請していることは、既に公知の事実でみんな知っていることだろう。
 しかし、アメリカは、憲法9条がある現在でもその軍隊を日本に展開して日本を軍事基地化しているのに、何故、いまさら、危険な日本の軍備化を求めるのか。

 それに対する回答が、小森さんの講演会で明確に語られていたので、(ごく一部ですが)ご紹介しておきたい。目から鱗のわかりやすい議論である。
 (なお、下記の文は、私のメモを起こしたものなので、間違いがあった場合、全て私の責任である)

 なお、アメリカが何故今日本に憲法9条改悪を迫るのか、これは、極めて大事な点なので、小森さんにばかり頼っておらず、今後自分なりに考えてみたい。

憲法9条は20世紀型の戦争ができなくなったアメリカの障害物

 世界第2の軍事力、小学校1年生が見ても自衛隊は軍隊に見えるが(笑いあり)、軍隊ではないんですよ(笑いあり)
 だから、現在の憲法9条、どういう役割を果たしているか考えてみてください。
 よくね、憲法9条、解釈改憲でぼろぼろで、首の皮1枚だと、もうイラクまで自衛隊行っちゃったから終わりじゃないかってね。
 まぁ、年配の方は、自分の人生は、憲法問題で言うと負け戦の連続で、あぁもう崖っぷちとか言ってね、思ってらっしゃる方もいらっしゃるかとも思います。
 違いますよ。憲法9条は、世界第2の軍事力を完全に使いものにならないように封印している。どんなに国民の予算を使ってIT兵器買い込んでも演習でしか使えないんです。これが9条の力なんです。
 世界中でこれだけ軍事力に対して抑止力を持っている人間の言葉は、9条とりわけ2項。探してもありませんよ、これ以外には。
 それをアメリカは何とかして突破したい訳です。
 どうしてかということですね。それは、20世紀型の戦争をアメリカができなくなっているからです。
 20世紀型の戦争とはどういうことかというと、さっきの朝鮮戦争がそうですね。アメリカの言うことを聞かないと、成り立って行かないような軍事独裁政権、第2次世界大戦後世界中にありました。中心は、アジアと中南米です。韓国もそうでしたね。例えば、韓国の朴正煕(パク・チョンヒ)政権。1964年にクーデターでできた政権です。この政権をアメリカに支えてもらっていたから、ベトナム戦争の時には、韓国軍は、アメリカとの二国間軍事同盟に基づく集団的自衛権の行使と称して、ベトナム戦争に投入され、アメリカ軍を上回る3700人以上の人たち・軍人が死んでいるんですよ。そして、アジア人はアジア人同士殺し合えと言って、一番残酷でそして危険な作戦に投入されたのが韓国軍なんです。ですからね、アメリカが支えないともたないような国があれば、ベトナム戦争の発端がそうでしょう。アメリカ軍の艦籍と南ベトナム軍の艦籍が航行していた。攻撃を受けた。やったのは北ベトナムだと言って、アメリカと南ベトナムとの間の集団的自衛権の行使と称して、アメリカが北ベトナムに攻撃をかけて北爆までやっていったわけですよね。ですから、このトンキン湾事件がアメリカ人のジャーナリストによってアメリカ軍の自作自演のでっち上げだったということが曝露されて、ベトナム戦争は終息した訳ですね。アメリカに支えてもらわないともたないような軍事独裁政権がアジアや中南米にあったらですよ、ちょっとおまえんところやられたことにしとけ、つまり、あんたのところで武力攻撃が発生したことにしてね、そこに軍事同盟でアメリカ軍が展開する。これが20世紀の戦争のやり方だったんですね。
(中略)
みんな民主化されたでしょ。
(中略)
だから、使えなくなっちゃったんですね。

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