押しつけ憲法論・自主憲法制定論
今の日本国憲法は、アメリカによる押しつけ憲法だから、自主憲法を制定するんだという押しつけ憲法論あるいは自主憲法制定論は、勇ましく、一見わかりやすい。
しかし、誰が押しつけられたのだろう、誰が自主憲法を制定するのだろうと考えて見ると、途端にあやしげに思えて来る。
まず、誰が押しつけられたんだろうという疑問。
憲法は権力者に対する命令であるという原則に立ち返って考えてみる。
そうすると、押しつけられたのは、私たち国民でないことは確かである。
例えば、憲法第19条は、「思想及び良心の自由は、これを侵してはならない」とする。日本国民が「思想及び良心の自由」を押しつけられたとは言わんだろう。
「すべて国民は、個人として尊重される」とは、憲法第13条。
「何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない。又、犯罪に因る処罰の場合を除いては、その意に反する苦役に服させられない」と規定する第18条。等々。
どの場合も、私たち日本国民は、権力者の圧政から守られたのである。
要するに、押しつけられたのは、日本の権力者たちである。
そして、押しつけ憲法論は、決して国民の間から、その要求に従って出てきたものではない。ここに、この議論の、まやかしが存在する。押しつけられた権力者たちが、本当は押しつけられてなんかいない国民に向かって、この憲法は押しつけられたものだから、自分たちの憲法を作ろうよとささやきかけていると理解できる。騙されてはいけない。
誰が自主憲法を制定するのだろうと考えてみても、同じである。
私ら国民は、今の日本国憲法によって守られていて、決して不自由だというわけではない。それどころか、明治憲法時代に比べれば、はるかに多くの自由を保障され、安心して生活ができている。問題があるとすれば、日本国憲法の精神が十分に生かされていないためである。
なのに、「自主憲法制定」とは?
なんのことはない。自主憲法を制定しようと言っているのは、権力の側に座っている人々なのである。中身を見れば、なおさらわかりやすい。権力の側が自分たちに都合のよい憲法を制定しようとしているだけのこと。
やはり、騙されてはいけない。
(追伸)
このブログにコメントをくださったやっとこさんのブログ(http://maru771.blog54.fc2.com/blog-entry-80.html)は、同じテーマをとても分かりやすく書いている。必見!
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コメント
はじめまして
「やっとこ」と申します
どうぞよろしくお願いします<(_ _)>
記事に書いておられること
全く同感です。
私は、日本国憲法が押し付けられたものだとは
思いませんが、国家権力にしてみれば
日本国憲法がきちんと国家権力を拘束しているので
権力者達は、不自由で仕方がないのでしょうね(笑)
国家権力側が「押しつけ」だと嫌がる憲法だからこそ
私達国民にとっては、すばらしい力のある憲法だと
私は、思います(^^)V
投稿: やっとこ | 2006年11月 9日 (木) 05時39分
やっとこさん。コメントありがとうございました。
やっとこさんのブログを拝見しました。
私は、このような書き方しかできませんが、やっとこさんのブログは、私の言いたいことを、とても自然に分かりやすく書かれていて、感動さえ覚えました。見習いたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。
投稿: 坪田 | 2006年11月 9日 (木) 10時20分
記事を読んでくださったのですね
本当にありがとうございます<(_ _)>
とてもうれしいお言葉をいただき
また、がんばって、記事を書こうと
元気が出てきましたo(^-^)o
トラックバックを送ってくださり
私のブログを紹介してくださって
ありがとうございました。
心から感謝しております。
これからも、どうぞよろしくお願いします<(_ _)>
投稿: やっとこ | 2006年11月11日 (土) 08時20分
先生、申し訳ありません。
私の個人的事情でブログを閉めることになりました。
せっかくご紹介くださったのに
ご迷惑をおかけしてしまって
申し訳ありません
深くお詫び申し上げます<(_ _)>
投稿: やっとこ | 2006年12月 3日 (日) 06時18分
やっとこさん
私がやっとこさんのブログを拝見した時には、「臨時号」でしたので、もっと早く知っておきたかったと思ったものです
ブログの閉鎖は、ものすごく残念です
やっとこさんのおかげで、憲法がわかりやすく広がって行くと思っておりました
しかし、よほどの事情がおありなのでしょうね
私は、たぶんもうしばらくは、不定期に(忙しいときには放置状態になることしばしばで)ブログを続けて行くと思いますので、機会がありましたら、コメントなどをしていただければありがたく思います
投稿: 坪田 | 2006年12月 3日 (日) 23時34分