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2007年7月 4日 (水)

憲法9条が変えられたらどうなる?(5)

 日本の周辺のアジアの人たちにとって、日本の軍備は脅威だと思います。現在は憲法9条があって、自衛隊(Self-Defense Forces)は、専守防衛に活動を限定されています。憲法9条の存在が安心を与え、アジアの平和に貢献しているとよく言われます。
 
 しかし、ここで日本が憲法9条を改悪して、自衛隊ではなく軍隊を持つとなったら、いかに脅威であるか。立場を代えて考えてみれば、容易に想像できます。

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   (山田朗著「護憲派のための軍事入門」(花伝社発行)36頁より)

 この表によると、自衛隊である今でも、自衛隊の装備は、その予算規模で比較すると、アメリカを別格として、フランス、イギリスと肩を並べるレベルにあります。その自衛隊が軍隊となり、装備を質・量ともに拡大するだけでなく、世界で突出したアメリカの軍隊と結びつきを強めるとしたら、こんな恐ろしいことはありません。
 
 ちなみに、日本においては、北朝鮮の脅威が言われます。憲法9条の改変すなわち軍隊を持つ必要について、北朝鮮の脅威が主張されます。
 しかし、北朝鮮の国家予算の規模については、新潟県の県予算と同じだとか、埼玉県と同じとか、いろいろな説があるのですが(換算の仕方によっても違うので難しいのですが、一度きちんと検討してみなくてはいけません)、いずれにしても、その程度の資力しかありません。
 アジアの他国からすれば、北朝鮮より日本の方がはるかに脅威なのです。
 
 そうすると、日本国憲法9条が改変され、自衛隊が軍隊になり、集団的自衛権をも行使できるとなった場合、日本周辺の国が、危機感にかられて軍備を増強するのは当然で、これによって、一定期間、軍備増強合戦が、人的にも物的にも行われると思います。
 
 余りに不幸な連鎖と言わねばなりません。武力衝突の危険が増すことは間違いありません。

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