憲法9条が変えられたらどうなる?(5)
日本の周辺のアジアの人たちにとって、日本の軍備は脅威だと思います。現在は憲法9条があって、自衛隊(Self-Defense Forces)は、専守防衛に活動を限定されています。憲法9条の存在が安心を与え、アジアの平和に貢献しているとよく言われます。
しかし、ここで日本が憲法9条を改悪して、自衛隊ではなく軍隊を持つとなったら、いかに脅威であるか。立場を代えて考えてみれば、容易に想像できます。
(山田朗著「護憲派のための軍事入門」(花伝社発行)36頁より)
この表によると、自衛隊である今でも、自衛隊の装備は、その予算規模で比較すると、アメリカを別格として、フランス、イギリスと肩を並べるレベルにあります。その自衛隊が軍隊となり、装備を質・量ともに拡大するだけでなく、世界で突出したアメリカの軍隊と結びつきを強めるとしたら、こんな恐ろしいことはありません。
ちなみに、日本においては、北朝鮮の脅威が言われます。憲法9条の改変すなわち軍隊を持つ必要について、北朝鮮の脅威が主張されます。
しかし、北朝鮮の国家予算の規模については、新潟県の県予算と同じだとか、埼玉県と同じとか、いろいろな説があるのですが(換算の仕方によっても違うので難しいのですが、一度きちんと検討してみなくてはいけません)、いずれにしても、その程度の資力しかありません。
アジアの他国からすれば、北朝鮮より日本の方がはるかに脅威なのです。
そうすると、日本国憲法9条が改変され、自衛隊が軍隊になり、集団的自衛権をも行使できるとなった場合、日本周辺の国が、危機感にかられて軍備を増強するのは当然で、これによって、一定期間、軍備増強合戦が、人的にも物的にも行われると思います。
余りに不幸な連鎖と言わねばなりません。武力衝突の危険が増すことは間違いありません。
| 固定リンク
「9条」カテゴリの記事
- 9条世界会議(3)-5月4日全体会議二部・三部(2008.05.11)
- 名古屋高裁判決(2008.04.19)
- 9条世界会議(2)-5月4日全体会議一部(2008.05.07)
- 9条世界会議(2008.05.07)
- 名古屋高裁判決と平和的生存権(2008.04.20)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/178754/15645842
この記事へのトラックバック一覧です: 憲法9条が変えられたらどうなる?(5):


コメント