憲法9条が変えられたらどうなる?(4)
もしも憲法9条から2項が削除され、自衛隊が軍隊にされてしまったら???
あまり考えたくありません。
しかし、憲法改悪を第1目標に掲げた首相が登場し、「新憲法制定」を連呼している。考えざるを得ません。→自民党の新憲法草案での9条の中身はこちら
(ちなみに、彼らは、憲法改正を目指すのではなく、「新憲法制定」を目指しているんですよね。「新憲法草案」ですから。)
自衛隊は、誰が見ても、軍隊です。予算規模で見ても、世界有数の資金を費やしています。アメリカが突出していますが、日本は、イギリス、フランスと並び、世界2~4位の軍事予算を使っています。
でも、「軍隊ではない」のです。笑い話でしかないのですが、そう強弁して来たのが、自民党歴代政府でした。
かつて政府がGNP1%枠という制約を自ら課した(最近どうなったんでしょう?)のも、「自衛隊は自衛のための最小限度の装備なので」「その程度しかお金を使っていません」と言い逃れをするためでした。
しかし、・・・。
憲法9条が改悪されたら・・、そういう弁解は必要ありません。「湯水のごとく」という訳にはいかないでしょうが、かといって、「遠慮しながらこそこそと」という必要もなくなります(客観的にはどうみても「遠慮しながら」ではないという問題はとりあえずおきます)。
しかも、憲法9条2項の削除並びに9条の2の新設、すなわち自衛隊の軍隊への再編、集団的自衛権の承認は、アメリカの要求に基づくものです(このことは、もはや客観的な事実でしょう)。アメリカは、「蓮の葉戦略」(Lily Pad Strategy)と呼ばれる米軍再編の一環として、自衛隊のtransformation(転換)を要求していると言われています。ですから、9条が今のまま変わらなければ、アメリカの要求に対して、日本政府も、「日本国憲法がある以上、『自衛権』を逸脱するような軍備を持つことはできないのです」と言えるし、アメリカもそれ以上のことは簡単には言えないのですが、その歯止めがなくなったら、アメリカの要求に従って、アメリカの戦略の片棒を担ぐための軍隊の再編を余儀なくされてしまいます。
もちろん、そんな要求、我が国の内閣総理大臣や政府が、「内政干渉」だと突っぱねられるのであれば、杞憂になりますが、そんなこと逆立ちしたってあり得ない(と思う)。
さらに、憲法が集団的自衛権の行使を容認したとき・・・、安保条約の改定がまっさきに行われると想像できます。
「対等の立場にたった」なんていいながら、日本がアメリカの戦争に巻き込まれて行く道筋が見えてきます。
・・・憲法9条は、今のままでようやく自衛隊がアメリカの戦略の中に完全に組み込まれる寸前のところで阻止していると思う。本当にそう思う。歯止めを外しては絶対にいけない。そう思う。
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