敦賀市レジャー施設建設差止め
市民オンブズマン活動そのものではないが、オンブズ会員が関わる市民運動のご紹介。
敦賀市木崎地区(松原海岸の南の地域)にパチンコ店・ゲームセンターを中核とする総合レジャー施設の建設が持ち上がっている。
しかし、ここは、気比高校や敦賀短大や市立看護学校等があり、敦賀市の都市計画マスタープランでも文教・農地保全ゾーンに指定されている。
そればかりか、総合レジャー施設が建設されると、既存道路では学生や幼児の交通事故の危険性もある。
そもそもこの建設予定地域はもともと農振法の農用地区域であったところ、スーパーが建設されるというので平成14年に農振除外認定を受けたところであってパチンコ店建設予定であれば農振除外もなかったのが、スーパー建設が撤回された後そのまま空白になっていたところを狙われたものだった。
しかも、敦賀市ではこのスーパー建設を契機にしてまちづくり条例が制定されることになったが、まちづくり条例(正式名称は土地利用調整条例)が施行される直前に本件総合レジャー施設は抜け駆け的に開発事前協議申請がなされていた。
そこで、近隣住民は総合レジャー施設の建設に反対し、敦賀市に対して多数の反対署名も提出したが、敦賀市は開発許可申請を県に進達した。それに対して、県は周辺住民への説明が不十分との理由でこれを受理せずに市に差し戻したが、敦賀市は再び十分な説明もないままにこれを県に再進達しようとしている。
あまりにも敦賀市の対応は、行政としての一貫性を欠いているのではないか。それに、周辺住民への説明・協議も不十分だ。
そこで、周辺住民は、平成18年10月23日、敦賀市に対して県への開発許可申請進達の差し止め、県に対して開発許可の差し止め、仮に開発許可をしてしまった場合はその取消等を求めて、福井地裁に提訴した。
敦賀市のまちづくりのあり方が問われている。
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