福井県政調費改正交付条例可決
福井県議会が議員提案した「政務調査費の交付に関する条例の改正案」が、9月定例県会の最終日(10月9日)の本会議で可決され、改正案には収支報告書に全支出分の領収書を添付する、それらを誰でも閲覧請求できるなどが盛り込まれました。
と言っても、施行は来年の4月1日。実際に支出分の領収書が公開されるのは、再来年(2009年)5月以降というのですから、気の長い話ではありますね。
それでも、提案の理由に、「政務調査費について、使途の透明化を一層進め説明責任を果たすとともに、円滑かつ効率的な制度の運用に資するため、この案を提出する。」とあるのを見て、感慨深いものがあります。
税金=公金を使っているのに、その支出の結果についてはA4版の報告書のみでOKという、市民社会においては信じられない非常識な福井県の政調費の制度について、私たちが再三にわたり行ってきた提言や提案の目的は、まさに透明化と制度改革でした。しかし、その都度拒否されてきました。
これらのことを振り返れば、提案理由には、片腹痛い感がしないでもないのですが、「(政務調査費の)公開は時代の流れ」(就任時会見で副議長)などという消極的な認識のもとに改正案を可決したのではないことを、県民として期待したいと思います。
現行条例を改正案に沿って、パソコンの変更履歴機能を使って打ち直してみたところ、細部について幾つか不明な点がありました。
今後は「公開の質」が問われます。(全国市民オンブズマン連絡会議の新海事務局長:07年10月9日朝日新聞)
政務調査費の公開が議会改革促進のきっかけとなるように、引き続き関心をもっていたいと思います。(事務局 伊東晴美)
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