福井大学「地域社会情報演習」
今年(2007年)も11月30日に、福井大学の「地域社会情報演習」を終えてほっとしたところです。同大学教育地域科学部の授業の一環で、学生さんが県や市町に実際に情報公開請求を行い、公開された資料を検討分析し報告書を作るという作業に、制度を活用してきた先輩?として助言をさせてもらうというものです。 2000年から始まり、ここ数年は、幹事で県庁OBの観さんと事務局の私の2名がおじゃましています。
授業は2回で、第1回目では、情報公開制度が市民にとってなぜ必要なのかということをお話し、請求からまとめまでの実例を、配布資料と照合しながら2件ほど紹介します。
1回目から半月ほど後の2回目が演習の本番です。
4つのグループがそれぞれ準備した請求案について、この問題について関心をもった理由、調べる目的、請求しようと思っている資料などについて発表します。新聞報道などから請求項目を検討し1つに絞り込むというケースが多いようです。
それについて、担当の先生方とともに、私たちも意見や助言を行います。論点がはっきりしていて答えやすい提案もあれば、戸惑ってしまうようなケースもありますが、学生さんの真面目な取組み姿勢と、担当の先生方の熱心な学生さんへの指導を目の当たりにして、市民オンブズ活動の原点は情報公開請求であることをその都度再確認させられる、私たちにはいい機会になっています。
欲を言えば、とっかかりを報道や情報に頼るばかりでなく、学生さんたちが自分たちの暮らしの中で感じた疑問点をきっかけとしたテーマが、もっと増えれば面白いなと思っています。
学生さんによっては電話やメールで質問をしてきてくれることもありますし、外で「今日は」と声をかけられびっくりすることも。この授業をきっかけに市民オンブズ活動を身近に思ってくれる若い人たちが増えていることは嬉しい限りですし、機会を提供していただく大学側に感謝しております。(事務局・伊東晴美)
| 固定リンク
「主張」カテゴリの記事
- 大野市に要請書(2019.02.01)
- 公文書公開請求書の改ざん問題(2018.05.15)
- 上脇教授の講演(2018.04.17)
- 県議会に公務雑費の廃止を求める申入れ(2017.12.22)
- 県会が政活費領収書は原本提出に(2017.11.28)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
12月の会報を受け取りました。
情報公開のコピー問題でちょっと。
情報公開の制度を利用して、コンサルタントが行政資料をコピーすることがあります。コンサルタントは、分厚い資料を出してなんぼの世界(引き受け金額に応じて、文章量も大きくなる)という側面もあります。オリジナル文章がどれだけかで勝負してもらいたいですが。
情報公開のコピー料金問題はこのようなこともありますね。
投稿: 信州市民オンブズマン事務局 | 2007年12月21日 (金) 06:01