市民オンブズマンの市民とは
「市民オンブズマン福井」が発足したのは1998年1月31日ですから、この1月で丸10年になります。雨混じりの悪天候の中、県民会館(当時)に集った74名の参加者が意見を出し合って「市民オンブズマン福井」という名称を決めました。
「住んでいるところは○○町なんやけど、市民ってつけてもたら参加できなくなるんやろうか?」というような素朴な質問も出たことを思い出しますが、立ち上げ人として当日の進行役だった湯川さんが(初代代表幹事)どんな質問にも丁寧に答えていたのを思い出します。
10年間の節目の記念誌を今作成中ですが、資料を整理していたら「会報第1号」が出てきました。その中に湯川さんのこんな呼びかけがありました。
「市民オンブズマンの市民とは、普通地方公共団体である市の住民という意味ではなく、近代市民社会の構成員である普遍的存在としての『市民』です。町に住んでいるから参加できないとか、村の住民だから参加できないというものではありません。広く県民の皆さんが参加して作る、開かれた活動の場です。お仕着せの行政ではなく、皆さんの声が反映される行政を作りましょう!」
何とシンプルで力強いメッセージだろうと胸がキュンとしてくるのを感じました。さて、行政の方は、市民の声が反映される行政を市民が目ざすことを「行政への批判」ととるか「市民との協働」ととるか・・その意識は変わったでしょうか?
(伊東・記)
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