真っ当な市民の常識が・・・
2月20日,名古屋高裁金沢支部は,栗田元知事に1億円余りを支払えとした福井地裁判決を取り消し,私たち住民の請求を棄却する判決を言い渡しました。
巨額「カラ出張」裁判の提訴から九年後の5回目の判決は再逆転敗訴判決でした。福井県庁における巨額のカラ出張(裏金作り)は、長年にわたり組織ぐるみで構造的に行われていたことは紛れもない事実であるのに、組織のトップに責任はないとする本判決は、私たち市民の常識からかけ離れていました。
その翌日、「一市民なんですが」と電話をかけてきてくださった方がありました。「長いものに巻かれろ式で生きてきた人間なんですが、時々皆さんの姿をTVで見ましてね。昨日は、何というか、結果は残念だったですが、その・・感動しましてね。それを言いたくて。」
また、判決日の夕方、金沢から福井駅に着いた幹事のAさんが自宅に向かったタクシーの中で、運転手さんに「どちらへ行かれたのですか?」と言われたので、判決の結果を話したそうです。すると、運転手さんは「私もラジオで聞いて納得いかないと思いましたよ。」と言いながら、自宅に着く前に「私の気持ちです。どうもご苦労さまでした。」とメーターの機械をパタンと下ろしてしまわれたのだとか。
おおかたの人は、真っ当に生きている市民の常識が通じる社会であってほしいと思っているのではないでしょうか。2月29日、私たちは迷うことなく上告しました。(事務局 伊東晴美)
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