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2008年3月11日 (火)

「日常」という言葉、視点

 私は市民オンブズ活動のほかに「高齢者の人権を守る市民の会」というNPO法人の活動をしています。今年で10年目になりますが、その間さまざまな立場、職業の方からお話を聴く機会に恵まれました。あるとき、地元大学の教員の方に不躾にもご専門の研究について伺ったところ、「例えば制度なら、その制度は私たちの日常の暮らしに具体的に実際にどう関わってくるのか、そういうことを研究するということかしら・・」と答えてくださいました。私に分かり易いように簡潔にお話くださったのだと思いますが、研究者の口から「日常の暮らし」という言葉が出たのが私には新鮮でした。

 その後、ある本でも「日常」という言葉を目にしました。平和を守ろうと言うときに言葉が空転するような気がするから、「平和」という言葉を「日常」に言い換えたらどうかという井上ひさしさんの講演記録でした。友達と会う、会ってビールを飲む、いろいろお喋りして楽しく過ごす、勉強するというような日常のことができなくなるというようなことを防ぐために、私たちは自分たちの日常生活を守るために頑張っていくのだという内容で、先述の大学教員の方のお話を思い出していました。

「日常」という視点を取り入れると、事の内容にかかわらず問題が自分の方にぐっと近く寄ってくる気がします。

 私は普通の主婦として丸10年間市民オンブズ活動に関わってきましたが、市民オンブズ活動に「日常」という視点をもっと取り入れて展開していくことはできないかなぁと時々考えてきました。市民オンブズ活動への理解については少しずついい方向に向かっていると思いますが、友人知人に「何か敷居が高いような感じがして」と言われることも少なくありません。でも、日常の視点云々より、市民オンブズ活動の原点である情報公開制度が、市民のそれこそ日常生活にとって身近なものになることが先ず課題なのかもしれません。(事務局 伊東晴美)

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コメント

いつも、資料のほう郵送ありがとうございます。

日常という言葉はいいですね。(外国からの考えではない)日本ならではのオンブズ活動を生活に溶け込ませましょう。

投稿: 信州市民オンブズマン事務局 | 2008年3月26日 (水) 22:49

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