4月12日に開いた「市民オンブズマン福井第11回総会」記念講演として、全国市民オンブズマン連絡会議事務局の内田隆さんに、①全国市民オンブズ活動のこれまでの15年、②福井県の情報公開度状況にみる問題と課題、③今後の市民オンブズ活動の展望といった3つの観点で話をしていただきました。内田さんは福井県のご出身(越前市)です。
☆講演の概要は「市民オンブズマン事務局日誌」に早速掲載していただきました。
http://ombuds.exblog.jp/7690971/
★それで、私の方からは、参加者から聞いた感想(特に印象的だった点など)を一部ですが以下にご紹介します。
**************************************************************
① 10周年の節目に聴くのにふさわしい講師と話の内容。モチベーションがアップした感じ。パワーポイントの使い方が新鮮で、それに沿っての話も具体的でとても分かり易かった。(会場から、「福井だけではもったいない。各地に出向いて話してほしい。」との要望も。)
② 全国の状況を把握すること、それを継続的にデータ化していくことの重要性を再認識した。
・個々の問題(課題)について、自分たちの県は全国的にみたらどのレベルにいるのかがわかった。
・各地で地道に取り組んできた(いる)ことが収束されて次第に大きな流れになり、状況の変化(改善)へとつながっていることが、問題点ごとに示されるパワーポイントの図解と話でよくわかった。
・例えば政調費については、「不透明だと、どういう問題が起きるのか」、そして「透明度がアップすることで、議員がきちんと対応せざるを得なくなり、住民の代表としてふさわしくない議員が淘汰されることを目標としていること」、そのために「今後何をどう進めていったらいいのか」について、具体的に話してもらったので、活動の意義を再確認できた。
③ 「市民オンブズ活動は自治体を市民の手に取り戻す活動」なのだと言われたことにも納得できた。
(連絡会議の存在で各地の活動と連帯感を持てるのではとも思った。)
④ 自治体と国に対し、住民(国民)が(税金の無駄遣いを)追求する方法について違いを示した比較表は初めて見た。
・情報公開の制度が自治体から浸透してようやく情報公開法に至ったように、「自治体を市民の手に取り戻す活動」をもっと浸透させていくことが、(追求方法への)国の法改正につながるのでは思った。
⑤ 「一人の100%より1000人の1%」という結びの言葉に共感した。
一部の人たちが一所懸命頑張っていくのは限度がある。
1000人の1%をビジョンに裾野を広げていくのが、これからの市民オンブズ活動のポイントだと思う。
**************************************************************
☆「市民オンブズマン福井」では今年度、10周年を記念して冊子『一人ひとりがオンブズマン』を発行しました。この記念誌のご紹介も兼ねて、県内各地で出前講座を始めることにしています。情報公開制度の使い方、市民オンブズ活動について知りたいなと思われる方は事務局まで気軽にお問合せください。少人数の集りでも結構です。(090-9441-6149)【事務局 伊東晴美】
最近のコメント