高浜町脇坂~45億円の無駄遣い
高浜町西三松~難波江間の小半島、脇坂を巻いて走る県道音海中津海線は急な半島の山を背景としているためときおり落石が発生した。そこで、県は防災工事として平成9年度から17年度にかけて45億円をかけて半島全部を切り取ってしまった。山がなければ落石も災害も発生しないから究極の防災工事だ。しかし、地山の掘削・搬出工事に45億円はいかがなものか。しかも、昭和57年3月に西三松~難波江間に三松第2トンネルが開通してから、誰も通ることはない道になっていたのだから、45億円は無駄だ。そればかりか、地山全部を切り取ったものだから、三松第2トンネルは応力解放のためゆがみ・きしみが出ているし、環境影響評価もせず、重要な埋蔵文化財も破壊することとなったから、やってはならない工事だ。
切り取ってできた脇坂地区の大規模な平地。高浜町はその活用方法を探すために、さらに数千万円をかけてコンサルタントに調査を委託しているが、大幅な赤字予測で何の活用方法も浮かばない。
地山を切り取った土砂はどこかに持っていかなければならない。掘削した土砂の埋立工事に35億円。これは高浜町が公有水面埋立工事として行い、そのために福邦銀行などから借入をした。
あまりの県民町民不在の無駄遣いと環境破壊には黙っていられない。そこで、平成20年4月9日、歴代の嶺南振興局長及び栗田前知事・西川知事に対して45億円の損害賠償請求を求める住民訴訟を提起した。
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