2010年4月17日★第13回総会開催
○ 4月17日(土曜)に13回目の総会を開催。
今回は、新会員から、市民オンブズ活動の原点を皆で認識し直すような率直な意見が出され、また地域で独自に活動するオンブズメンバーの報告が充実していた。
「一人ひとりがオンブズマン」とは、初代代表幹事の湯川弁護士の「正しいことは正しいともの申す力を身につけた人が一人でも多く育っていくことが、優しく活気ある福井県を作ることにつながる」との願いを込めたオリジナル標語。その一人として新会員が加わって新年度を迎えるのは嬉しい限りです。
標語がいまだに色あせず、各地域でオンブズ団体が立ち上がったのも、「市民オンブズマン福井は弁護士が黒子的存在になって、市民の活動をサポートしている稀有な団体ですね。」と、他県の方から言われた特色にあるかもしれない。
昨年7月に発足、10月には市長に公開質問状を提出した「市民オンブズ小浜」は、市民オンブズ活動を市民にもっと浸透させたいと懇談会を企画している。
「市民オンブズマン大野」は、落雪事故が発生しためいりん館(学校と公民館併設)の補修費の返還を求めた本人訴訟が3年目を迎えているが、その粘り強さには弁護士も敬意を表するほどである。
○ 総会で話合われた意見等を加味し整理して、2010年度の活動につなげます。「一人ひとりがオンブズマン」に加わってみようかな・・・と、ちょっとでも思われた方、どうぞ毎月の定例会をのぞいてみてください。(事務局 伊東)
| 固定リンク
「主張」カテゴリの記事
- 大野市に要請書(2019.02.01)
- 公文書公開請求書の改ざん問題(2018.05.15)
- 上脇教授の講演(2018.04.17)
- 県議会に公務雑費の廃止を求める申入れ(2017.12.22)
- 県会が政活費領収書は原本提出に(2017.11.28)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
2年ぶりに総会に参加させていただきました。
発足当初から変わらぬメンバーもいれば、途中から入ってこられた人も、また新しく入ってくる人もいらっしゃいました。出席者は20名弱と少なかったですが、外部からの講演者もなく、純粋に昨年度の報告・総括と今年度の活動方針を検討する「総会」のみでこれだけの出席者を確保するのは、設立10年経った市民団体としてはなかなかの成績だと思います。
市民オンブズマン福井は、福井の住民が、日々の行政活動で感じた疑問を持ち寄って、皆で話して、それを法的に形づくっていく、住民のゆるやかな活動です。行政に対して感じた疑問や「これはおかしいやろ」という怒りを、単にぼやいたり、井戸端談義で終わらせるのではなく、法的に形作っていく。それも、自分の利益のためではなく、公益のために動いていく。
これこそが民主主義の原点であり、住民自治です。
小浜市では、住民の一人が情報公開請求をしていた時代は、情報公開の担当課もなかったのに、オンブズマン組織を作ったことで、市に情報公開を担当する「情報課」が設置されました。考えてみれば、小浜市は福井県下でもいち早く公文書公開条例が制定された「情報公開先進自治体」である。それがオンブズマン組織が出来たことで、ようやっと、情報公開の体制ができたのです。
地方分権が世の中ではかまびすしい。国レベルでは地方自治体の首長が中心になって政党もできた。今度の参院選では候補者も擁立されるらしい。しかし、本当の地方分権は、地方自治体の首長が国に対してもの申すことで実現するのではなく、私たちのような草の根の住民自治によって実現するのです。
情報公開の体制整備も、住民の目線に立った情報公開の運用もできない自治体では、「自治」体の名に値しません。「自治体」に生命を吹き込むのは、私たちです。
総会で出たいろんな意見を採り入れて、来年は、100名参加する盛大な総会にしましょう。
投稿: ゆかわ | 2010年4月19日 (月) 21:55