ツバメと情報公開度ランキングの頃
お向かいのお宅が、今年も車庫の屋根部分の仮工事?を始めた。巣を作りに訪れるツバメを迎える準備である。ご家族の皆さんは、カラスに巣が狙われないように、朝な夕なに外に立って見張りをしておられる。鳥類が苦手な私は巣までのぞかせてもらったことはないけれど、心優しいお宅へのツバメの到来は季節の風物詩である。
さて、昨年に続いてこの時期に準備するのが、全都道府県と全市の情報公開度ランキングのアンケート。今年は9月に富山市で行われる全国市民オンブズマン大会で、その全国集計が発表される。自治体の情報公開担当の皆さんは、ツバメの到来のように喜んでくださるかはさて置き、福井は4月30日に県と県内9市にアンケートを郵送。
全国共通の17質問(首長交際費、条例の内容、情報公開の規定、公共工事の入札の情報公開)に加え、福井独自の質問として以下を追加した。
2008年度、2009年度の情報公開請求件数とその結果(公開、一部公開、非公開の各件数と異議申し立ての件数)、これは一昨年に2006,2007年度の件数を調べた際に一桁台(しかも5件未満)の市が複数あったためで、制度が浸透どころか乾燥しているような状況に唖然としたからである。
公開対象情報における決裁供覧要件の有無、これは要件を温存?している某自治体に検討を促す目的。
法人格なき社団を請求権者として認めるか、これは、例えばNPO法人ではない市民オンブズ活動団体が団体名で請求できるか否かということで、当会定例会で会員から問題提起があったもの。
そして、さいごは「貴自治体が情報公開の施策について、他の自治体より遅れていると思われる点があればお書きください。」、これは共通質問において進んでいると思われる点を問うているので、その裏も。
先日、田植え前の満々と水を張った田んぼの上を、ツバメが“つぅい”という感じで颯爽と飛んでいった。自治体からの回答もツバメのように爽やかに返ってきますように。
(事務局 伊東晴美)
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