情報公開制度アンケートの成果?
ただ今、全都道府県と全市を対象に、各地の市民オンブズが情報公開度ランキングのアンケートを実施中。福井も大野市をトップに順調に回答が返信されてきている。
(http://3courage.cocolog-nifty.com/ombuds_fukui/2010/05/post-93ee.html)
今回は、共通質問に加え、福井独自の質問を追加、その1つに「公開対象情報は決裁・供覧の要件がありますか。」を入れた。
この要件があると、決裁・供覧の手続きとは無関係の文書は全て内部文書扱いになってしまい、現に存在するにもかかわらず「公文書不存在」として非公開になってしまう。
悔しい思いをした事は数知れずだが、時は流れ、平成20年9月に(全国一斉とは別に)福井県内の市町を対象にアンケートを行った際、この要件を掲げていた条例は越前市と南越前町のみ。「決裁・供覧って何でしょうか?」と電話で問合せてくる担当者さえいた。
今回その越前市からの回答にびっくり。決裁・供覧要件は「ない」に○印。
早速ホームページで条例を見たが回答に間違いない。そこで市の担当課に電話したところ、平成21年3月24日に要件を外す市長提案が議会に出され即日施行された由。
平成20年のアンケートの結果を「今後期待される改善点」としてまとめ公表したのが同年11月だから、その年度内に改正されたというわけである。
自分の確認不足を恥じるのも忘れ、担当者に説明を聞きながら嬉しくなってしまった。かの公表の日は米大統領の民主党候補者が決定する日とかち合い、少数集ってくれた記者陣からの質問もあまり盛り上がらずがっかりしたのだったが、成果はあった?のだ。越前市の条例は「何人も請求可能」という進んだ点があるのに、公文書の要件のしばりがあるので残念に思っていた。
一方、南越前町の方は公文書の定義に「決裁、供覧等の手続が終了し、」とまだしっかり明記してあった。(事務局 伊東)
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