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2010年8月13日 (金)

県議会、福井市議会/政務調査費閲覧を終えて

    県議会と福井市議会/政務調査費の閲覧

福井県議会、福井市議会とも、7月1日から2009年(平成21年)度政務調査費の収支に関する資料が閲覧されている。県議会のファイルは議会図書室に、福井市議会のファイルは情報公開室に保管されている。

ファイルの数は、県議会は議員38プラス会派3、福井市議会は議員のみで35だが、閲覧に先立ち、議員(会派)の収支報告書一覧表を作ってみた。一覧表にすると、特に各議員の支出の傾向がはっきりしてきて、閲覧のポイントをつかみやすい。

閲覧時間は平均約3時間。両議会あわせて10数回、幹事3名が交替で足を運び、全ファイルにひと通り目を通した。現在は、気づいた点について整理しながら対策を検討中だが、運用面で思う点を2つ挙げてみたい。

    金銭出納簿の有無で見やすさ段違い

 県議会と福井市議会で大きく違う点は、福井市議会は「金銭出納簿」が公開されていること。これが有るのとないのとでは、閲覧の効率がまるで違う。出納簿には、通し番号、月日、活動(使途)内容、収入、そして支出は費目と合計の欄に分かれて記載されている。

 事務所費を調べた時には、まず手作り?の収支一覧表で事務所費の支出のある議員のファイルを抜き出し、出納簿の事務所費支出を拾っていった。疑問点があったら、その番号に沿って整理された活動記録簿と領収書を確認するという手順が踏めたのでとても便利だった。(ただし、丁寧に記載する、しないは議員の自由という印象・・)

 ところが、県議会にはこの出納簿がない。ファイルによっては膨大な枚数を1枚1枚繰っていくしかない。

 2007年に全国市民オンブズマン連絡会議が全国47都道府県議ほかに対して政務調査費の透明度に関するアンケートを行ったが、その一つに「会計帳簿公開の賛成、反対、その他」の選択があった。福井県議会は、賛成53.8%。全国平均の37.7%よりは高かったが、県議会が政務調査費の交付に関する条例の改正を公表したところだったので、会計帳簿の公開も含めた要望書を提出したが実現していない。

    ■多すぎる添付資料

昨年両議会に提出した公開質問状の成果か、活動報告、視察報告に関する資料が添付されているのは喜ばしいのだが、肝心の活動記録簿が埋没?してしまうほど、特に配布資料を何十枚もコピーしているケースが多い。閲覧する側には不親切、コピーする側には手間と費用の無駄と思えた。選択して添付するべきではないだろうか。

だから、出納簿のない県議会の場合はなおさら、添付資料を含め繰っていく指先が皮膚炎になりそうな?感じだった。(事務局 伊東晴美)

 

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