政務調査費の閲覧場所
★ 政務調査費の閲覧場所
先日の河北新報に秋田県議会09年度政務調査費(以下政調費)を取り上げた記事があり、その中に「収支報告書の閲覧まだまだ/周知へ工夫が必要」との小見出しがあった。
秋田県議会の政調費の閲覧場所は県議会棟の1階図書室らしいが、09年度政調費では、報道関係者を除く閲覧者は延べ2人。秋田大の池村好道教授(行政法)の弁によると「県庁入り口の近くに閲覧場所を設けるなど、住民の目に触れやすくする必要がある。公開していることを広く周知し、議会活動に興味を持ってもらうことが大切だ。」
福井県議会政調費の閲覧も県議会図書室。静謐と言う言葉がふさわしい読書するには最適な環境かもしれないが、先の教授の言を借りれば、敢えて住民の目に触れにくい場所に置いてあるという感じもしないではない。延べ人数は、市民オンブズマン福井のメンバー3名が交代で日参したので、2名以上にはなるけれど。
★ ★9月30日に福井県議会政調費の住民監査請求
その閲覧の結果をまとめ、9月30日に計約3435万円を返還する措置を福井県がとるよう求める住民監査請求を行った。今回は特に広報費、旅費を重点的に挙げた。
09年度の県議会政調費の支出総額1億800万円。では、あとの7300万円余りについては、全く問題のない支出かと言えばそうではない。市民活動団体が閲覧し検証するには、時間的、費用的な限界がある。どこかで線引きをして割り切らざるを得ない。
しかし、領収書添付が義務付けられる前は全額を使い切っていたのが、09年度の残額は3286万円。市民オンブズマンだけでなく、県民が政調費にもっと関心を向けるようになれば残額の増加はさらに期待できる。
政務調査費は税金なのです・・・
★ 再び政務調査費の閲覧場所
そこで、閲覧場所に戻るけれど、福井市議会政務調査費の閲覧は市の情報公開室。昼過ぎに行くと、閲覧用の机にカラ弁当箱がまだ置いてあったりして、「あ、すみません!」と職員が慌てたりするのもなかなか楽しい。また廊下に面した部屋のため賑やかで、静謐ではないが親しみやすい雰囲気である。福井市民の皆さんには、一度訪ねてみては・・・? (伊東晴美)
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