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2011年12月30日 (金)

県議10年度政務調査費支出、監査委員の意見

 11月4日に、私たちが行った「2010年度福井県議会政務調査費の一部返還を求める住民監査請求」について、12月27日付で監査結果が公表された。

 返還対象額は約900万円だが、監査委員が不適正支出としたのは約98万円。但し98万円の中には、監査委員が、旅費と印刷製本費にしぼって実施した定期監査により見つかった不適正支出も含まれる。

 監査の内容、返還対象額について全面的に納得できたわけではないが、その内容に「木で鼻をくくったようだ」と感じた前回「2009年度県議会政務調査費・・・」の住民監査請求の監査結果に比べると、監査委員の姿勢にていねいなものを感じた。

 特に今回のメイン対象とした旅費のずさん極まりない現状の支出に対し、「意見」として議員に具体的に改善点を指摘し、県民に対する説明責任を果たすことを求めたのは大きな成果だと思う。

 市民オンブズマン福井の会員から次のようなメールが届いた。「10年度県会政調費の監査委員指摘について~幹事のみなさまの活動の成果です。一市民として感謝します。市議会についても言えることですが、毎年大変な時間と労力を使っての、不断の努力が民主主義を守り、育て、広げることにつながっているのだと思います。」

 

 政務調査費の資料の閲覧開始は7月(夏)、住民監査請求が秋、監査結果は冬・・と半年がかりである。願わくは「大変な時間と労力を使って」の作業などしなくて済むように、「常に政務調査費の本旨と基本原則を確認しながら、一層の透明性を確保するとともに、県民に対する説明責任を果たすよう、マニュアルの厳正な運用を重ねて強く要望する。」(=監査委員の意見の結び)を、私たちからも議員諸氏に声を大にして伝えたい。(事務局:伊東)

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