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2012年9月

2012年9月 3日 (月)

政務調査費が政務活動費に~その2 

政務調査費が政務活動費に!

 

 

 「議員の調査研究に資する」ための補助金である「政務調査費」を、「議員の調査研究その他の活動に資する」ための「政務活動費」に“改正”する法律が、今国会で成立した。


使い道が格段に拡大する。改正の名目は「議員活動の活性化」らしいが、地方議会改革の一環として広がりつつあった政務調査費支出の透明化、適正化への取り組みに逆行する“改悪”である。

◇ 8月25日の同じタイトルのブログと重複するが、事の起こりは8月7日の衆議院の委員会に、民主、自民、公明、「生活」の与野党共同で提出された地方自治法100条14項、16項の修正案。その提出の3時間後に委員会採決、8月10日に本会議可決という早業!だった。(メディアはこの件に関し一切報道なし)。

 


この情報が「全国市民オンブズマン連絡会議」のメーリングリストに流れるや否や、各地のオンブズが、参議院総務委員会の採決を止めるべく矢継ぎ早に抗議声明を発表。


さらに8月25,26日の全国大会でも反対声明を決議したが、参議院も28日に委員会採決、その翌日、何と野田首相の問責を決議した日に可決。

どさくさ紛れとはこの事である。しかし、怒り心頭とばかり言っていられない。


◇ 政務活動費の交付対象はこれまで同様、議会が条例で定める。

議員には、議員優遇の改正法に惑わされることなく、政務活動費の原資は公金であることを肝に銘じ、使途を無原則に広げないことを強く求めたい。

私たちもまた、チェックの目をより厳しくしていきたい。(伊東)  

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2011年度 政務調査費の閲覧 : 福井市議会

「2011年度福井市議会政務調査費」の閲覧



 福井市議会政務調査費(以下政調費)の「2011年度収支報告書等」のファイル(支出証拠書類)は、7月から情報公開室で閲覧できる。先日、32名分(改選前は35名)のファイルを一応見終わった。


 

 政調費の全支出に領収書等添付が義務付けられ、それらの公開が始まったのは08年度分から。

 さらに政調費の運用に関しては、12年4月1日から新マニュアル(※)が適用される。よって、11年度分は旧マニュアル適用の最後の年度になるので、全8費目にひと通り目を通した結果、写しが600枚を超えた。

(※)マニュアルは、09年度分、10年度分の住民監査請求に対する監査委員の指摘事項を踏まえて改正された。



◆ 新人議員には、政調費についてもう少し勉強してほしいと思うような支出事例もあったが、古参議員においては、先述の運用マニュアル改正に至った経緯もあり、全般的にはかなり改善されてきてはいる。とは言うものの、個々議員の政調費に対する認識には差が大きい。


視察を例にあげると、「マンホールトイレシステム」について広島市に視察に行った会派は、具体的に箇条書きにした質問書を事前に送っていて、その回答も添付してある。現地視察は、その回答に沿って実施したようで、防災対策としてぜひ生かしてほしいと思う内容だった。


かたや、8月に九州まで、7万円支出して「アワビ養殖の視察」に出かけた議員がいるが、こちらも質問書を添付はしているが、その内容は海水の温度、餌、1年でどのくらい生育するか、10cmになるのは何年かかるか・・・のみ。アワビを計っている写真、殻の出し方、料理等の写真に、ネットからと思われる地図が添付してあった。福井市政の何に生かすつもりなのだろうか。


 

◆ 600枚余りの資料を整理し、昨年度同様、議長には要改善点ほかを申し入れ、必要なものには住民監査請求を行うべく、これからまとめの作業に入る。(伊東)

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