福井市議会:基本条例素案~議会報告会に参加
◆福井市議会:「議会基本条例素案」の議会報告会に参加
福井市議会が、12月議会に上程を目指している「議会基本条例」の素案について、市民の意見を求めるとして、11月21日(水)の昼(3時)と夜(7時)の2回、「議会報告会」を開いた。その昼の部に参加してきた。
◇会場の様子
地元新聞紙上では“市民ら30人が参加”とあったが、マスコミと議会関係者除く一般市民はその内11人(事務局に確認)。対して説明役の議会改革委員ほか紹介された議員は15名。
条例検討に先んじて市民にアンケートを実施した結果、「開かれた議会」と「監視機能と政策立案機能の向上」を2本柱にして、「議会改革31項目」を盛り込んだ条例素案が提示された。
◇評価できること
評価できるのは、現在は委員長の許可が必要とされている委員会を含め、「議員全員協議会」と「政策検討委員会」を原則公開にすること。しかし、会場からは、どのような場合に非公開になるのかの明記も必要では、との意見もあった。
また、本会議の総括質問方式に一問一答方式も導入し、理事者に反問権を与える。特に反問は回数に制限を設けず、反問内容は議員の質問の確認や整理のみにとどめず、政策論争につなげることも目指している点も評価したい。
とは言っても議員の報酬や定数、見直し手続き等などについての抽象的で頼りない条文もあるが、「これが最終ではなく、直すべきは直していく」と、委員長の発言があった。
◇がっかり・・・の2つ
と、おおむね好感をもって会場に座っていたのだが、がっかりさせられたことが2つあった。
ひとつ目は政務調査費について。
少数の参加者にかかわらず、数名が政務調査費にふれた発言。それに対して委員長の「適正に市民のために使っていると自負している」という内容の回答。
実は2011年度の政務調査費の検証を整理しまとめあげたところ。2010年度の支出において偽造領収書による支出が発覚したにもかかわらず、議員諸氏の政務調査費の制度の趣旨に対する理解はまだまだ、という感がある。適正に使っている議員の方が少数派。
ふたつ目は、説明役の議員が回答中の怒声。
回答中の議員に対し、「自分の考えばかり言うんじゃない」という内容の怒声が会場後方から。議員同士はこういう場面に慣れている?のかもしれないが、会場の雰囲気がとたんに気まずくなる。
上滑りのそつのない回答ばかり聞かされるなら、議員の顔見世であり、市民の意見交換会に値しない。顔を紅潮させながら一所懸命回答していた議員にこそエールを送りたい。
(事務局 伊東)
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