石川与三吉元県議の政務活動費不正受給調査に関する要請書
★当日に、福井県議会局に直接提出した要請書です。
2020年7月16日
福井県議会議長 畑 孝幸様
石川与三吉 元県議の政務活動費不正受給調査に関する要請書
市民オンブズマン福井
報道によると、石川与三吉氏がカラ出張で政務活動費を不正受給したとして県議を辞職した問題で、貴殿は議長として、議員2人と議会局長の計3人に関係者(石川氏と氏の事務所の元事務員、石川氏の代理弁護士)への聞き取り調査を指示したとあります。
不正発覚から約5か月の間、石川氏本人、及び福井県議会からも、県民への説明責任が一切行われない異常な事態が本調査で打開されるように、以下に4点の要請を致したくよろしくお願い申し上げます。なお、私たちは、2020年2月10日に、本事件に係る資料の公文書公開請求を致しました(2月20日、一部公開決定通知書)。
記
1 「塩浜工業」のカラ出張への関与について
石川氏の2013~16年度の期間におけるカラ出張44回の視察先は全て、氏の地元(敦賀市)の企業である「塩浜工業」の工事現場であり、同社が氏のカラ出張に関与しなかったとは考えられません。どのように関与したのかを調査で明らかにしてください。
2 カラ出張の視察報告書
報道によると、カラ出張の報告書について、石川氏は「自身の事務所の80代男性が勝手に作成した」としています。
しかし、視察報告書には、工事現場関係者しか書けない観点や専門用語が多く、さらに、旅費算出表は現地にいる者が作成したかのような手馴れた書き方であり、元事務員が勝手に作成したという発言には疑義があります。調査で明らかにしてください。
3 2011,12年度のカラ出張疑惑について
報道によると、2011,12年度に提出した政務調査費(当時)にも不自然な出張があるとされたことについて、石川氏は「ほかにもそういうことがあったなら返還する」と述べています(2月13日、中日新聞)。この間のカラ出張疑惑についても、調査で明らかにしてください。
4 百条委員会の設置の検討
本件は、旅費と宿泊費の領収書の添付が不要であった期間内に、それを悪用し長年に亘って繰り返された点、選挙区内の企業が関わっている疑義のある点において、過去の不正受給問題とは違い相当に悪質です。
調査で真相解明ができない場合は、百条委員会の設置を検討されることを要請します。
以上
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