県議2019年度政活費住民監査請求の結果について
監査結果についての見解
2021(令和3)年4月28日付けで行った住民監査請求(4月30日受理)の結果が出されたので(令和3年6月24日/福 監第85号/県の公表は7月6日)、当会の見解を明らかにします。
2021年7月6日 市民オンブズマン福井
1 監査結果は、議員や議会局からの後づけのような話を鵜呑みにして、請求を すべて棄却した感があり、到底納得できないものである。
2 大森哲男議員の将棋連盟の年会費(2万円)
大森議員が将棋の振興に尽力しているとしても、将棋連盟に加盟することは、それらの活動にとって必須ではない。結局の所、将棋は個人の趣味に属する分野であり、将棋連盟の会費は個人で負担すべきものである。
3 島田欽一議員の、石川県の温泉視察2回分の交通費(1万4110円)
議員が観光の振興に強い関心を持っていたとしても、視察報告に記された程度の話を聞くために2回も足を運ぶ必要はない。少なくても1回分は返還すべきである。
4 長田光広議員の、他の月に比べ突出した事務所の灯油代(1万5005円)
長田議員は、秋~翌春にかけて千円~5千円程度の灯油代を支出しているが、2019年5月に支出された3月分の灯油代は異常な高額である。
監査委員は「人の出入りや気温等の状況により」使用量は大きく変動する、という抽象的な議員の説明を鵜呑みにして却下したが、何の説明にもなっていない。
4 渡辺大輔議員/添付資料の不足している県政報告会(3万9500円)
報告会は会費を徴収する一方で、参加者に茶菓を提供している。収支を明らかにして、買収が疑われるような過剰な対応がなかったことを明らかにすべきである。
5 監査結果末尾の「3 意見」
意見は「今後とも、政務活動費が公金から支出されていることに鑑み、一層の透明化の確保を図るよう努められたい。」と記している。
県議会は2021年2月に政務活動費検討会を設置することを決めた。議員は、政務活動費を県民が理解・納得できるように活用するとともに、十分な 資料の添付に努力すべきである。
以 上
最近のコメント