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2023年11月21日 (火)

2022年度福井県議会政務活動費に関する住民監査請求の結果〈見解〉

2023年11月21日

「2022年度 福井県議会政務活動費に関する職員措置請求」の結果についての見解

市民オンブズマン福井

 

 11月16日、標記の措置請求に対する監査結果通知(福監第472号令和5年11月14日)が届いた(県報掲載は11月21日)。以下、市民オンブズマン福井の見解を明らかにする。

 

 

1 請求対象の概要

 

① 西本恵一議員の「空の領収書」に基づく支出(合計36,143円)の全額返還を求めること。

 

② 島田欽一議員の調査研究費支出について、虚偽の報告に基づく旅費の返還と旅程の訂正を求めること。

 

③ 力野豊議員の広聴広報費支出(2023年2月21日~3月22日の期間における28件/160,700円)は、県議会議員選挙を強く意識した後援会活動であるばかりか、支出根拠も不透明であり、全額返還を求めること。

 

2 監査結果の要点

 

① 請求はすべて、形式的な理由で棄却された。

 

② 監査期間中の10月23日に、島田前議員が36,591円を自主的に返還していたことが明らかにされた。

 

③ 監査期間中の10月23日に、力野議員が返還請求した額を越える217,127円(旅費8,547円、及び食糧費47,880円を加算)を自主的に返還していたことが明らかにされた。

 

④ 監査結果は「意見」として、「政務活動費について、今回、透明性を高めるために行っている資料の公開に一部不正確な部分があったことや、充当に一部誤りがあったことは遺憾である。」などと記している。

 

3 市民オンブズマン福井の見解 

 

① 事実上の不当支出として、合計253,718円が「自主的に」返還されたことは監査請求の大きな成果である。

② にもかかわらず、監査結果が形式的な理由と「自主返還」を根拠に、請求を全て棄却したことは不可解である。はじめに「議員擁護」ありきの態度と言わざるを得ない。

 

③ 西本議員の支出について、県議会のホームページに金額、宛名等の記載の無い領収書が2件あったのは事実であり、監査結果は「公開作業段階で、青色で記載された部分に空白が生じたもの」と認めたが、原本は適正な領収書であったとして棄却した(現在は判読可能な領収書になっている)。しかし、自分の支出証拠資料について、自ら確認をしなかった議員にも過失があるのは明らかである。

 

④ 島田前議員は、2022年8月28日~9月2日にマレーシアを視察し、連続して9月2日~9月4日に北海道の幌加内そば祭り視察を行った。 異常な視察日程と言うほかないが、その行程表等に不整合な点が散在していた。監査結果は、「旅行行程等の誤りにより一部不適切な支出があった」と認めているが、本人が誤りを認識し、不適切支出として合計36,591円を返還したことを以て棄却としたのは、「議員擁護」の態度と言わざるを得ない。

 

⑤ 監査は、「自治会が領収書を発行する場合、様式や記載内容は発行者により異なっており、宛名、日付、金額、発行者、使途内容等を総合的に確認した上で、支払いを証明するものとして適当と判断している」という対象機関(議会局)の説明を受けて行い、監査委員は「不適切な支出とは言えない」として棄却した。

しかし、私たちが返還請求した会場使用料160,700円以外に、旅費8,547円、及び食糧費47,880円が返還されたことは、これらの支出が選挙目当ての後援会活動であったことを、何よりも雄弁に物語っている。

 

⑥ 政務活動費の支出証拠資料について

政務活動費の支出根拠を、県民がわかるように説明することは議員の最低限の務めである。議員各位には、「収支報告書等」の提出にあたり、添付資料や記述に改善の余地はないか、県民の立場に立って丁寧に確認するよう強く求めたい。

以上

 

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