アリーナ建設計画に関する質問状
※ 知事宛ての質問状も、同日に提出(市長宛ての書面と同内容、但し「1 補助金などについて/②」の質問は削除)
2024年10月4日
福井市長 西行 茂 様
アリーナ建設計画に関する質問状
令和9年秋の開業をめざしてアリーナ建設計画が進められているが、根拠が不明確なバラ色の数字が一人歩きしている観があり、貴重な税金が、長期間にわたり無駄に使われるのではないかという危惧を禁じ得ない。
税金が有効に使われ、アリーナが市民にとって利用しやすい施設になることを願って、下記の通り質問状を提出する。10月31日までに書面により回答されたい。
<記>
1 補助金などについて
① 民間主体と言いながら、設計・建設費105億円のうち国・福井県・福井市からの補助金が50億円にも上っている。巨額の補助を出せる根拠は何か。
② 福井市は、アリーナ建設地の借地料を免除する方針のようだが、免除できる根拠は何か。またその金額は年額でどのくらいか。
2 運営収入の見積もりについて
① 運営収入にはプロスポーツの他に、コンサート年間40公演(観客4000人・2日間)が想定され、1億7100万円が見込まれている。これは1ヶ月に3回以上の頻度である。
ところが、今年8月から来年2月までの7ヶ月間にサンドーム(7000席程度)で予定されている有名歌手やグループの公演は、1日だけのものを含めて8つである。
「年間40公演」にどんな根拠があるのか、具体的に回答されたい。また、国内のアリーナで「年間40公演」が行われている例があれば示されたい。
② 「県民利用等」として年間2億円、「市民利用等」として年間7千万円を見込んでおり、毎年支出されるもののようである。しかし施設の利用料は、使用に応じてその都度支払われるべきものと考える。毎年度、定額で支出する根拠を示されたい。
③コンサートや市民や県民の利用による収入が見込みより減り、運営費が不足した場合、不足分は誰が負担するのか。
3 コンサート、音楽会の会場設営について
アリーナは基本的にバスケットボールの専用施設であり、コンサートや音楽会の開催には舞台や座席などの設営が必要と思われる。これに関して以下のことをおたずねする。
① コンサートの場合、どのような会場設営を想定しているのか。
② 市民の利用例として上げられている小中学校の音楽会(最大2000席)の場合はどのような会場設営を想定しているのか。
③ 舞台や音響、映像関係の機器が備え付けられるようだが、設営に必要と思われる椅子はアリーナが備品として所有するのか。
④ 小中学校の音楽会の場合、会場使用料と会場設営にかかる費用はどのくらいか。
4 設計変更について
① アリーナの設計には、市民の利用と関係のないVIP室やラウンジが含まれている。市民・県民の負担軽減と利用しやすさの観点から、設計の変更を求めることはあり得るのか。
以 上
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