コラム

2006年7月15日 (土)

県から表彰状をもらってもおかしくないオンブズマン活動

 私たちは、2006年1月25日、公園施設工事に関する談合事件住民訴訟について、福井地裁の判決を得た。
 「被告福井県知事は、・・・1510万6615円及びこれに対する平成11年8月31日から支払済みまで年5分の割合による金員を請求せよ」というものである。
 福井県知事は、談合した業者に対して訴訟告知をしていたから、前記の金員は、談合業者から福井県へ支払われ、福井県の損害はこれによって回復された。

 遅延損害金を加えて約2000万円のお金は、福井県の予算からすると、わずかなものかも知れない。
 しかし、苦しい思いもしながら働いて得た収入から税金を支払っている(あるいはそういう夫の苦労を知る主婦であっても同じこと)住民の立場からすると、2000万円は決して少ない金額ではない。

 私たちオンブズは、福井県民全体の利益になる活動をしたのだから、感謝されてしかるべきなのだ。福井県から表彰状をもらってもおかしくない。
 2000万円のお金を寄付した人は、福井県からどのような扱いを受けるのだろうとつい考えてしまう。

 別にだからといって偉そうにするという趣旨ではないことはいうまでもない。むしろ、オンブズマン活動が正当に評価されなさすぎだといいたいのだ。

 伊東さんの書き込みを見て、少し思うところを書いてみました。

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地域に根づくということ

事務局の伊東です。昨晩(7月14日)、地域福祉の研究者である岐阜大学の高木和美さんが主催している学習会に参加し、高木さんからご自身が作成した資料について解説していただいたのですが、こんな一節がありました。

社会問題は、組織的な要求や運動があって「問題」とされ、対策が検討される。「社会問題」されるためには、「苦しい状態のまま」であるところから、現実の状態を克服する取り組みをするところへ私たちが共に向かう必要がある。

高木さんは、よく「地域に根づくためには・・」という視点で、お話になります。市民オンブズマンという団体(組織)があればこそ、社会問題化できたことはたくさんあると思いますが、オンブズマン感覚に目覚めた市民がたくさん増えたときに、オンブズマン活動が地域に根づいたといえるんでしょうね。

つい最近、あるところから略歴を送るように言われ、市民オンブズマン福井事務局長と書いたら、これは削除してくれと言ってきた、こんなことがあったので、高木さんのお話から連想したものでした。

では、皆さん、また・・・

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